Is the use of a personal health record associated with better health seeking behavior? 健康手帳は検診と関連するか

Such a pleasant surprise that I was given the Best Investigator’s Award in the international session at the 8th Annual Conference of the Japan Primary Care Association in Takamatsu on 13 and 14 May 2017. This honor is more than I deserve, but I am sure that the collective efforts of village health volunteers and public health nurses who contributed to the primary health care in Minamimaki, do deserve it. Summary in English follows.

先日高松で開かれたプライマリ・ケア連合学会の国際部門で、最優秀演題賞を受賞していたことが判明しました(遅っ)。診療所に赴任してとにかく驚いたのが、外来にうず高く積まれる健康手帳でした。手帳を持っている人とそうでない人との間には、何か違いがありそうだという疑問をまとめました。

私が賞をいただいたというよりも、この地域の医療の民主化、プライマリ・ヘルス・ケアの発展に尽力してきた、無数の健康推進員、地域住民、保健師さんたちの努力に対する賞だと思います。また、三頭の怪獣とともにワンオペで家をまもってくれた臨月の妻にも深く感謝します。演題にスペルミスwwwはご愛嬌。

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「私の健康手帳」の報告がプライマリ・ケア連合学会国際部門の最優秀演題賞を受賞

 

“Is the use of a personal health record associated with better health seeking behavior?”
Masahiro Zakoji, Honoo Ogihara, and Tomoko Kikuchi

[Objectives] The Elderly Health Handbook is a paper-based personal health record, which has widely been distributed throughout Japan under the Health Promoting Act since 1982. Little is known to date, however, whether it contributed to promoting health seeking behavior. This cross-sectional study aims to determine whether the use of the handbook is associated with such behavior.

[Methods] A total of 223 patientsʼ visit at Minamimaki village clinic in Nagano prefecture, between 20th July and 12th August 2016, were retrospectively reviewed whether they brought the handbook to the clinic, along with their basic characteristics such as age and sex. They were also reviewed if they underwent regular health checkups as a surrogate outcome of their health seeking behavior.

[Results] Among 223 patients, 135 (60.5%) were female and the mean age was 76.6 (77.9 for female, 74.6 for male). 146 (65.9%) brought the handbook and there was no significant difference between sex (66.7% for female, 64.8% for male, p=0.77). Out of 147 handbook holders, 102(69.3%) underwent regular health checkups while only 35(46.1%) out of 76 non- holders did so (P<0.001).

[Conclusions] It was suggested that those who brought the handbook were more likely to undergo regular health checkups, although it is not possible to conclude a causal relationship from this study design. In clinical settings, careful attention should be paid for their health maintenance status if the patient does not bring such personal health record.

Minamimaki10
PDF https://goo.gl/1pFyUq
ISSUU https://issuu.com/zakoji/docs/minamimaki10

「南牧のお宝手帳(診療所からこんにちは 2016年2月号)」

診療所にはこの一年間で50名ほどの実習や視察の来訪がありました。様々な視点から南牧の地域医療の取り組みについてご覧いただくと、皆さん口をそろえて「私の健康手帳」が印象深いとお話されます。

■患者が運ぶカルテ

「私の健康手帳」は、いわば患者さん本人が持ち歩けるカルテです。かつては開拓したばかりの無医地区を歩き回る保健師が、畑で血圧を測って手帳に書き込み、紹介状がわりに医者に通わせたといいます。四半世紀以上前からの診察や検診の結果が一冊にコンパクトにまとまっていることの重要性は、医療に携わる人なら誰もが大きく頷くところです。平時の血圧や脈拍がどうかということは、いざというときに異常を見抜く上で必須の情報だからです。

■電子カルテにも負けない手帳

電子カルテで一見便利な世の中になったようですが、ある患者さんの30年前の体重や血圧を調べようとすると、実は日本中のほとんどの病院がお手上げのはずです。カルテの保存期間は、医師法では5年と決められています。病院によってはより長く保存しているところもありますが、しばしば倉庫のダンボール箱の中ですから、内容を確認するのは至難の業です。
ところが、南牧村診療所においでくださる患者さんは、みなさん30年分のカルテを、軽々と片手に抱えて毎月受診くださいます。夏になって体重が急に減っても驚くことはありません。去年も、一昨年も同じだ、と手帳でわかるからです。

■デジタル時代の今こそ

そしてこの手帳が今なお、多くの方に大切に使われていることが、診療所の医師としては誇らしく、嬉しくてなりません。ある日の外来では外来患者さん全員が健康手帳をお持ちの日もあったくらいです。(写真1 外来にならぶ健康手帳)みなさんにとっては当たり前かもしれませんが、私は心底びっくりしました。外からおいでになる方たちも驚きと感動で強く印象に残るようです。

変哲のない紙の手帳ですが、電気がなくても、電波がなくても、いつでもどこでも、その患者さんの体と生活の歴史を教えてくれる健康手帳。そして、それが患者さんの手の中にあるのが、またいいですよね。東日本大震災では、停電のため医療機関の電子カルテが使えず、治療内容や処方がわからなくて右往左往する患者さんがたくさんおいででしたが、紙の手帳なら災害時にもきっと役立つに違いありません。

電子機器に囲まれた現代でも、いえ、だからこそ、その価値はますます大きいのかもしれません。ぜひ外来においでになるときには、「私の健康手帳」をお忘れなく。「私も一冊欲しい」という方の来院もお待ちしています!

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